大連理工大学 ― 短期留学体験記
Study Abroad Story / Dalian
「最初は不安。
でも最後は帰りたくなかった。」
HSK3級の高校生が挑戦した、
大連理工大学 4週間短期留学
中国語をもっと話せるようになりたい。
そして、一人で日本とは違う世界を経験してみたい。
そんな思いから、大連理工大学の4週間短期留学プログラムに参加したSさん。
参加時の中国語レベルはHSK3級。本当はHSK4級や5級を取得してから、大学生になって留学しようと考えていたため、今回の参加は本人にとって少し早い挑戦でもありました。
授業についていけるのか。
一人で海外生活ができるのか。
そして、高校の授業を休んでまで参加する価値があるのか。
さまざまな不安を抱えながら始まった4週間。しかし、留学を終える頃には——
「帰りたくない」
そう思うほど、中国、そして大連理工大学が大好きになっていました。
HSK3級の私には、
授業は正直難しかった
現地では、主に中国語の授業を受けました。授業では積極的に中国語を話すことが求められ、先生方がHSK5級・6級程度の単語を使うこともありました。
HSK3級だった私にとって、最初は授業についていくだけでも大変でした。もともと話すことが得意ではなく、授業中もうまく発言できませんでした。
そこで、話せない分、
「宿題を一生懸命書いて、
先生に見てもらおう」
と思うようになりました。勇気を出して先生のところへ宿題を持っていくと、その場で添削してくださったり、たくさん褒めてくださったりしました。
それをきっかけに、最初は話しかけることすらできなかった先生とも、少しずつ話せるようになりました。
「難しかった」からこそ、
もっと中国語を勉強したくなった
授業のレベルは、自分にとって決して簡単ではありませんでした。でも、毎日先生たちが話す中国語を聞き続けたことで、
「リスニング力は確実に上がった」
と感じています。そして何より、
「もっと中国語を話せるようになりたい」
「早くHSK4級を取りたい」
という気持ちが強くなりました。
参加前は、HSK4級や5級を取ってから留学しようと思っていました。でも実際に参加してみると、できないことや悔しいことがあったからこそ、「もっと勉強したい」という気持ちにつながりました。
だから今では、
「このタイミングで参加して
本当によかった」
と思っています。
初めての
「プチ一人暮らし」
大連理工大学では、一人部屋の寮で生活しました。自炊ができなかったことなど、少し大変なこともありましたが、1か月間とても快適に過ごすことができました。
私にとっては、初めての一人暮らしのような経験。日本の家族と離れて、自分で生活する。
そんな「プチ一人暮らし」を経験できたことも、今回の留学の楽しさの一つでした。
一人で中国へ。
でも、本当に一人ではなかった
今回の留学で特に心強かったのが、大学院生のボランティアの皆さんの存在でした。
空港への送迎から、SIMカードを購入する際のお店への案内、校外学習への同行まで、さまざまな場面でサポートしてくれました。最初の2週間ほどは、授業の教室まで一緒に行ってくれることもありました。
生活の中で分からないことがあれば、WeChatですぐに質問することができ、
「デリバリーはどうやって頼むの?」
「洗濯機はどうやって使うの?」
といった日常生活の疑問にも丁寧に答えてくれました。
留学中、気持ちが落ち込んでしまった日には、心配して相談にも乗ってくれました。生活面だけではなく、気持ちの面でも支えてもらえたことは、一人で海外生活をする私にとって本当に大きな安心につながりました。
中国語で、
世界の人と友達になる
この4週間で出会ったのは、中国の人だけではありません。ロシア、ベトナム、モンゴルなど、さまざまな国から来た人たちと交流することができました。
それぞれの国の文化や生活について話を聞くことは、日本で生活しているだけではなかなかできない経験でした。そして面白かったのが、
みんなとの共通語が
「中国語」だったこと。
自分が勉強してきた中国語を使って、世界のいろいろな国の人とコミュニケーションを取る。中国語を「勉強する」だけではなく、実際に「使う」楽しさを知ることができました。
出発前の不安は、
4週間後にはほとんどなくなった
参加前は、一人での海外生活に不安がありました。授業も難しく、最初は先生に話しかけることさえできませんでした。
それでも、自分から少しずつ行動することで、先生や学生、ボランティアの皆さん、そしてさまざまな国から来たクラスメイトとのつながりが生まれました。
4週間が終わる頃には、出発前に感じていた不安はほとんどなくなっていました。そして最後には、
「帰りたくない」
と思うほど、中国と大連理工大学が大好きになりました。別れることが本当に寂しかったです。
高校を4週間休んでも、
参加する価値はある?
高校生の場合、「学校を4週間休んでまで留学する必要があるの?」と不安に思う人もいると思います。私自身も、参加する前に何度も考えました。
今回の留学期間は、学校の定期テストや模試とも重なっていました。それでも、実際に4週間を経験した今は、
「学校を休んででも参加する価値が
十分にあった」
と感じています。
学校の勉強は、帰国してから頑張って追いつくことができます。でも、中国の大学で実際に4週間生活しながら学ぶ経験は、いつでもできるものではありません。
高校生の参加者は多くありませんでしたが、年下だったからこそ、先生やクラスメイトの皆さんにも温かく接していただき、たくさん気にかけてもらいました。
これから参加を
考えている人へ
もし今、このプログラムへの参加を迷っている人がいたら、私はぜひ挑戦してみてほしいと思います。
中国語にまだ自信がなくても、最初は不安でも、実際にその環境に飛び込んだからこそ得られるものがあります。
私自身、この4週間を通して、中国語だけではなく、
- 自分から行動すること。
- 異なる文化を持つ人と関わること。
- 一人で新しい環境に挑戦すること。
その楽しさを知ることができました。最初は不安だった大連での生活が、最後には「帰りたくない」と思うほど大好きな場所になりました。
このプログラムに参加できて、
本当によかったです。
