次回日程

  • 05月19日(日)
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  • 筆記・口試
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企業インタビュー

旭化成の持つ製品・技術で中国に貢献!最先端の話題は中国から生まれる!

旭化成(中国)投資有限公司
市場開発部 部長 鳥羽俊宏 様
同副部長 榊原弘人 様
インタビュアー 株式会社フェローシップ 代表取締役社長 小山剛生
フェローシップは、企業の求人を単にご案内するだけの派遣会社・紹介会社ではありません。
“がんばる人の成長”にスポットを当てて、あらゆる角度からサポートする会社です。
そのせいでしょうか。私たちに求人をご依頼いただく企業の大部分は、 「仕事の幅を広げたい!」「成長したい!」方々を大歓迎してくださっています。 さまざまな企業が、皆様の意欲を待っています。



本日は、旭化成(中国)投資有限公司の鳥羽様、榊原様にお話しをうかがいました。
お二人の簡単なプロフィールを教えてください。
(鳥羽さま)
大手地方銀行から旭化成に転職しました。その後医薬品のマーケティング責任者を経て、弊社の自動車事業のマーケティング組織に着任しました。昨年の7月からは上海に赴任して同組織を立ち上げました。更に自動車事業に限らない広い市場にフォーカスするため組織名称を市場開発部へ変更し、組織拡大を行いました。
(榊原さま)
2009年に大学を卒業して以来旭化成で働いています。入社後、旭化成エレクトロニクスという半導体部門で半導体製品の営業とマーケティングを約6年、海外事務所をサポートする部署で約2年働いて、2017年9月に上海に赴任しました。上海に来てからも半導体部門で主に中国の大手のメーカーへの営業・マーケティングをやっていましたが、今年の10月に市場開発部に異動しました。
中国語は喋れますか?
(鳥羽さま)
あんまりです(笑)でも中学校のとき上海に住んでいたので、発音とかは他の方よりきれいだと思います。15年ほど前に旧HSKで5級を取得しましたが、着任してからは受けたことはありません(笑)。
(榊原さま)
HSK6級は205点でした。弊社は毎年目標管理制度があるので、せっかく中国にいるのだからと自分でHSK〇級っていうのを目標設定して、追い込んで勉強していました。でもそんなに話せないので「HSKの取得」と「話せる」というのは別ですね(笑)
旭化成の中国事業を教えてください。
弊社には非常に幅広い事業領域があります。市場調査結果によると他国に比べて中国では広く事業を展開している企業に対して好感を持たれることがわかっており、当社の総合力をどう活かすかが課題であり、その戦略を考えることも市場開発部の仕事の1つです。
中国では樹脂や半導体、ろ過膜、医療など様々な分野で約20の現地法人があります。市場開発部の業務は、①既存ビジネスの加速・深耕支援 ②新規ビジネスの創出 ③中国に拠点のない部門の新規参入サポートです。①は、各部門のコネクションや多事業分野のメリットを活かしながら既存のビジネスをどう伸ばしていくか。②は、中国発のビジネスの創出です。例えば中国の社会課題の解決のために、弊社製品や技術をどう活用して中国ならではのビジネスに育てていくかなどを考えています。③は、日本に拠点があっても様々な理由で拠点が中国に無い部門の技術をどう中国に適応させていくかの戦略策定等のサポートをしています。日本の製品や技術をどうマイナーチェンジして中国で売るかなど、中国にいるからこその目線で事業展開させていくことを目的としています。
現在スタッフが3人なので、増員して活動範囲の拡大も検討しています。現在はモビリティ関連企業へのアプローチが中心ですが、組織が拡大すれば他分野の企業や政府、研究機関等にもフォーカスをしたいです。むしろそうしないと中国でのビジネスは成功しないなと。
難しいことは何ですか?
(鳥羽さま)
社内の部門間の調整が難しいです。あとは各部門のスタッフとのコミュニケーションです。これまでの生活や仕事の経験を経て得る感覚や環境の違いによってコミュニケーションの齟齬が生じたとき、それをどう解消していくか日々苦労しています。また、トレンドを把握してどう評価するかは大変ですね。日本人としての感性を捨てるべきところとビジネスとしては感性を残したほうが良いところがあるので、時には日本人的な感覚を捨てて物事を考えなければなりません。
(榊原さま)
半導体部門にいたときは当然半導体部門の総経理の方向性に沿って活動を進めますが、市場開発部は色々な部署と協力しながら働くので、それぞれの意向を尊重しながらどう旭化成グループとして進むべき方向性に関係部署を導いていくのかが難しいと感じています。
旭化成グループとしては中国の市場を重要視していますか?
(鳥羽さま)
重要視していますが、言語の壁が大きいです。中国語が日常会話以上に出来る日本人が少ないので、英語でコミュニケーションが図れる他国と比べて現場の従業員の意見を聞くということが少ないように感じます。また、本当に伝えなければいけないことが伝わりきれていないということがあると思います。
(榊原さま)
半導体部門でいうと、各海外拠点の中でも売上が大きく、新しいネタが多く出てくるのは中国なので、日本側から中国にコンタクトしてくる頻度は高いと思います。中国には元気な会社や新しいアイディアを具現化する会社がたくさんあるので、中国市場に関する会話は多いですね。
中国でビジネスをやるやりがいやおもしろさは?
(鳥羽さま)
スピードの速さですかね。テクノロジーもトレンドも日本にいた時より変化を肌で感じることができるのは非常に面白いですね。一方で焦ることも多いですけど(笑)
(榊原さま)
同感です。また、中国に限らないとは思いますが、責任範囲が日本にいるより広く、色々なことをやらなくてはいけないということが自分にとって良い経験になっています。しかも、それがものすごいスピードで市場が変わっていく中国だからとても刺激的だなとよく思っています。
現状中国の従業員は?
全体は約2500人で、工場で働いている方は約2000人です。日本人は100名弱です。
市場開発部の社風はどうですか?
市場開発部に関しては風通しが良いほうだと思います。上海に住んでいる日本人でも思考が凝り固まってしまうことがあるので、なるべくナショナルスタッフから意見をもらえるようにしています。OJTを通して、各タスクを何のためにやるのか、どういうマーケティングのフレームワークを使っているのかなどを理解してもらい、ナショナルスタッフ自身が発想できるようなトレーニングをしながら仕事を進めています。これらを継続することでスタッフ自ら意見が言えるようになったので、今後スタッフが増えても組織活性化のために続けていきたいです。
中国に赴任されてからコミュニケーションなどのギャップはありましたか?
(榊原さま)
そうですね。市場開発部は日本語で会話することが多く、半導体部門は英語もしくは中国語で話すので、どちらが意思疎通しやすいかはその人の語学レベルによるとは思いますが、齟齬が発生して細かいところで伝わっていないなと感じるのは英語もしくは中国語です。ただ、日本語でも伝わっていると思っていても実は伝わっていないことがあるので、それぞれ難しいです。
(鳥羽さま)
市場開発部では 1年後に社内公用語の半分を中国語にしようとしています。私たち日本人スタッフからも中国人のスタッフとの距離を縮めるべきだと思います。中国赴任前に社内で異文化コミュニケーションの研修を受けていたものの、どうしても最初は安心して母国語でコミュニケーションがとれる日本人同士で会話をしがちでした。
日本にいる方の中国での就職はありますか?
これまで実例はないですが、今後は可能性があります。 HSKはあれば良いですが、それよりも話せることが大事なので、面接時に中国語で会話するだけでも良いのかなと思います。私たちの仕事として、未開拓の企業にプレゼンテーションして突破していくような部署なので伝えたいことをその国の言語で伝えられる人材が良いですね。
最後にHSK受験者に一言ずつメッセージをお願いします。
(榊原さま)
HSKという目標を作ってそれに向けて頑張るのは学習のモチベーションになると思います。当然、実務上も役立つことがあります。SNSやWebコンテンツを中国語で発信していく際に、書いてある内容がわかったり、中国人のお客さんとのミーティング時に日本語に翻訳してもらわなくても半分以上内容が理解できたりというのは勉強した甲斐があるなと。
(鳥羽さま)
HSKを受けることによって普段使わない単語を覚えるケースも多くあって、SNSなどにそういう単語が出てきて調べなくてもわかるときは、学習の成果を感じます。ただ、資格を活かしてどう中国人の方々とコミュニケーションとるかが大事なので、HSKは中国語を好きになるとか中国語でビジネスを始める最初のステップなのかなと思います。
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