次回日程

  • 12月08日(日)
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  • 筆記・口試
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企業インタビュー

会社は小粒でもピリリと辛い!?世界を股に掛ける日本の化学素材メーカー

TOMATEC株式会社 / 多瑪得(上海)精細化工有限公司
総務人事部 部長 丹羽信博
課長 田邉政史
担当 池崎裕美
上海総経理 横山輝尚
インタビュアー 株式会社フェローシップ代表取締役 小山剛生
フェローシップは、企業の求人を単にご案内するだけの派遣会社・紹介会社ではありません。
“がんばる人の成長”にスポットを当てて、あらゆる角度からサポートする会社です。
そのせいでしょうか。私たちに求人をご依頼いただく企業の大部分は、 「仕事の幅を広げたい!」「成長したい!」方々を大歓迎してくださっています。 さまざまな企業が、皆様の意欲を待っています。



本日は、TOMATEC株式会社 / 多瑪得(上海)精細化工有限公司のみなさまにお話をうかがいました。
横山さんの簡単なプロフィールを教えてください
 横山様:大学で中国語を専攻し、メーカーに就職しました。最初の6年間は生産管理に携わり、7年目に海外事業部門に移りました。それから今までずっと海外事業を担当しています。主にアジア地区を担当しておりまして、中国業務経験が一番多いですね。今まで100回は出張したかと思います(笑)中国駐在経験は2回あり、1回目は2010~2011年の広州です。2回目は現在で、今年6月から上海に来ております!東洋製罐グループには2008年、東洋製罐に入社しました。その後2019年に同グループ内転勤で現在所属しているTOMATEC勤務となりました。
 実はHSKさんには以前お世話になっていたことがありまして、というのも2017年にHSKの6級合格レベルの得点を獲得したのをきっかけに、HSKの試験監督官のオファーをいただき、中国語や中国ビジネスに関する幅を広げたいという思いがあったので、是非!ということで2018年から2021年まで試験監督官をやっていました。
中国語を専攻したきっかけは?
 横山様:高校の世界史の授業を受けて、ヨーロッパとは違った歴史の流れの中国に興味を持ちました。また、高校3年時の担任の先生が、シルクロードが大好きで何回も旅行に行っている方でした。その方に進路を相談したところ、「横山、外国語やりたいんだったら、これからは中国語だぞ」と言われて。今から30年ほど前と考えるとその先生は非常に先見の明があったなと思いますね(笑)
TOMATECについて教えてください
 横山様:TOMATECは東洋製罐グループの主力事業会社の中で唯一容器事業に直結しない会社です。フリット(多成分ガラス)、顔料、肥料、有機材料など、化学素材の開発・製造・販売を行っています。皆さんの身近なところですと、キッチン・お風呂・トイレ周り、家電用品、コンピュータ、自動車、建築材料などに我々の製品が使われています!
 創業は1950年まで遡ります。実は戦後の化学工業の中で最初に外資を導入した会社で、日米合弁という形をとりました。海外事業にも早くから取り組んでおり、今ではアメリカ、インドネシア、中国を拠点にグローバルに開発から製造販売まで行っています。
 丹羽様:2003年に米国から株を全て買い取って、今は完全に日本の会社になりましたけどね(笑)創業当時、日本では琺瑯(ほうろう:金属器の表面に引いて焼きつける、不透明なガラス質のうわぐすり。また、それを引いた金属器)製品の輸出産業が外貨獲得のため盛んに行われていて、TOMATECはその琺瑯製品の被覆材料であるガラスフリットを作るために原材料を中国から取り寄せていました。中国との貿易はこのころから今までずっと続いています。創業者の高碕達之助は、満州重工業総裁を務め、周恩来(中国の政治家。1898~1976)と親交が深く、中国代表瘳(りょう)承志と高碕の頭文字を取ったLT貿易協定を1962年11月に締結し、後の日中国交回復に繋がりました。ですから当社は中国とは深いゆかりがあるんです。
中国勤務はいかがでしょうか。
 横山様:中国関連の仕事は25年もやってきたので、今更困ったとかはあまりないですね(笑)中国語というファクターは変わらず、仕事の場所や取り扱う製品が状況により変わります。生活面だと、生活環境や便利さの日本との隔たりが、年々少なくなってきているように思います。東京での暮らしの便利さや快適さを100とすると、今の上海は90だと言えるほどに中国は発展していますよ!
今現在求人は募集されていますか。
 丹羽様:TOMATEC本社では新卒は毎年数名ほど採用しておりますが、中途での採用は現在行っていないですね。
 横山様:上海と厦門(アモイ)のような海外法人は、人材の欠員や事業拡大時に採用を行っています!残念ながら上海では現在は募集しておりませんが…。
 丹羽様:求めている人材について、世界規模でビジネスが拡大していく中で、やはり語学というのは重要ですが、それだけできれば良いという訳ではありません。入社してから貪欲に語学力および業務遂行能力の向上に取り組めるかどうかも重要で、やはり人間力、活力のある方を求めています。
業務の中で中国語を使う場面は多いのでしょうか。
 丹羽様:例えば生産部門でしたら上海や厦門法人とやり取りをすることはありますし、営業部門は中国に対し営業をかけることもありますので、使用する機会はたくさんあります。中国語ができると他部門とのやり取りもスムーズにできるので当然仕事の効率化につながりますし、日本と中国お互いにフォローしあう関係なので、BCP(事業継続計画)の観点からも中国語は非常に重要な要素になります。なので、HSKの取得は大変有利だと思いますよ。TOMATECの目指すべき人材像の1つに、「グローバル人材」を掲げているのもあり、語学に関する集合研修制度や、学会発表・プレゼンなどの目的別研修制度は会社で整備されています。  

 池崎様:HSKは2015年から会社として中国語研修の成果測定として活用させて頂いています。今年度からは定期的に受験希望者を募り、準会場という制度を用いて自社で試験を実施できるように企画しているところです!
 丹羽様:研修制度、試験バックアップ制度を充実させていくことで、横山のようなHSK6級を取得できる人がどんどん出てくればいいなと思いますね。
会社の雰囲気を教えてください。
 池崎様:中国出身の方も台湾出身の方も社内におりますし、外国語が堪能な方も多い為、垣根無くお互いに多様な視点で意見交換、協力しあっているという点ではダイバーシティのある職場だと思います。
 丹羽様:工場には、東南アジアから来ている方もいますしね!コロナ禍以前はアメリカからたびたび人が来たりもしていました。
これからの中国でのビジネスの方針を教えてください。
 横山様:TOMATECは中国ビジネスを拡大していく方針です。中国は従来の農業国・工業国という位置づけから、はっきりと消費市場に変化して来ています。これに対して、製品や製造ラインであったり、仕事のやり方であったりも、会社として変わっていかねばなりません。課題としては、環境保護に配慮せねばならないことがあげられます。世界的に環境保護が叫ばれる中、中国政府も、環境保護に厳しくなってきています。大気汚染、水質汚濁、騒音、このような公害を引き起こす企業はこれから淘汰されるでしょう。細かく厳しくなる規制にいかに対応していくかが求められます。
会社の魅力を教えてください。
 横山様:TOMATECはトヨタ自動車のように世界中誰もが知っている会社ではなく、産業用資材を扱うB to Bビジネス(企業間取引)であることから、一般消費者にはあまり知られていないニッチな会社です。しかし、独自技術をもってお客様の満足するものを届けており、山椒は小粒でもピリリと辛いとでも言うような会社です(笑)
 田邉様:歴史の長い会社ですので、独自の技術、営業や生産のノウハウが蓄積されています。その道のプロといえる環境でいろんな経験を積んで学ぶことができ、さらには自分のやりたいことにつなげられるのも魅力だと思います!
HSK受験者に向けてメッセージをお願いします。
 横山様:語学はコミュニケーションの手段にすぎず、語学ができるからといって仕事ができるわけではありません。しかし、仕事の武器としての効果は絶大で、自分自身の強みということができます。ぜひ皆様にはその武器を磨いていただき、社会で活躍していただきたいです。TOMATECで活躍したいという方もいらっしゃったら是非!(笑)
 丹羽様:横山の言う通りですね。TOMATECは従業員にやさしい会社です。仲間になっていただける方には精一杯研修などの面からサポートさせていただきますので、我々の仲間として一緒にやっていきましょう!
一般社団法人日本青少年育成協会/HSK日本実施委員会の会員である株式会社フェローシップが運営する、中国語人材に特化した求人サイトです。 中国語を活かした就職に、ぜひご活用ください。