ホーム企業インタビューFreakOut China, Co., Ltd.企業インタビュー 中国エンタメ企業の国外進出を支援、FreakOutらしい価値提供を目指す! FreakOut China, Co., Ltd. CEO 岡田梨佐 様 インタビュアー 株式会社フェローシップ執行役員 松本大祐 フェローシップは、企業の求人を単にご案内するだけの派遣会社・紹介会社ではありません。 “がんばる人の成長”にスポットを当てて、あらゆる角度からサポートする会社です。 そのせいでしょうか。私たちに求人をご依頼いただく企業の大部分は、 「仕事の幅を広げたい!」「成長したい!」方々を大歓迎してくださっています。 さまざまな企業が、皆様の意欲を待っています。 本日は、FreakOut China, Co., Ltd.の岡田様にお話しをうかがいました。 岡田さんのプロフィールについて 大阪出身。高校時代には1年間カナダへ留学。大学では第二言語で中国語を選択し、2学年時に北京大学へ1年間留学。2015年4月、新卒で広告プロダクトの開発・提供を行う株式会社フリークアウトに入社し、直販セールスチームにて消費財メーカーを主に担当。2017年6月、全社MVPを獲得。2017年10月、FreakOut Taiwan Co., Ltd.へ異動。2018年5月、FreakOut China, Co., Ltd.を設立し、代表取締役に就任。2020年9月、FreakOut ChinaがFY2020下半期の「FreakOut Group Award Best Team」を受賞。売上・利益目標ともに大幅達成し、グループの業績に著しく貢献したことが評価される。 フリークアウトについて教えてください。 本社である株式会社フリークアウト・ホールディングスはアドテク業界(広告業界の中でも広告の技術に特化した業界)で事業展開をしており、DSP(注1)・DMP(注2)の国内外での開発・販売、DSPシステムのOEM(注3)提供、広告配信コンサルテーションの提供、媒体社向け収益化プロダクトの開発・提供を行っています。2010年10月に創業して以来成長し続けており、市場最速ペースにて上場、現在はホールディングス体制でグローバルにビジネスを展開しています。 フリークアウトは日本で初めてDSPを開発したことで有名です。実績としては、 コミュニケーションアプリの企業と組んで広告プラットフォームを開発したり、DAZN(スポーツコンテンツ配信サービス)等のメディアの広告技術などの開発を行っています。 FreakOut Chinaでは何をしているかというと、実は本社とは全く違う事業を行っております。FreakOut Chinaはゲーム会社を中心とする中国企業のアジア、特に日本・台湾・東南アジアへの進出に関する包括的なマーケティング支援を行っています。ローカライズ支援や、開発段階での定量定性調査、声優やイメージキャラクターのアサインなども行っております。 注1:Demand Side Platform、スマホやPCへの広告配信を1回表示毎にリアルタイムに最適化する広告配信システム 注2:Data Management Platform、ユーザーの様々なデータを管理し、マーケティングに活用するためのプラットフォーム 注3:Original Equipment Manufacturing、他社製品を製造すること 日本に興味をもっている中国のゲーム会社は多いのでしょうか? 中国では2018年以降、中国国内でのゲーム配信に際して必要となるライセンス(版号)取得が非常に難しくなりました。そのため新たな収益源を求めて、国外に出る中国ゲーム企業が多くなりました。その中でも、スマホゲームにおいて米国に次ぐ2位の市場規模である日本への展開は後を絶たない勢いです。FreakOut China創立が、ちょうどこの中国ゲーム企業の海外志向が高まった時期に重なり、大きな追い風になりました。現在では、日本国内のスマホゲーム売上トップ100のうち、2019年は15%、2020年は20%を中国企業が占め、直近2021年10月の世界売上のうち40%は中国産のゲームが占めています。日本のみならず、世界のゲーム市場における中国企業の存在感はどんどん大きくなっています。 フリークアウトへの入社の経緯を教えてください。 学生時代は漠然と、言語能力が活かせる外資系企業に行きたいという気持ちがありました。ただ、説明会やOBOG訪問、選考を受ける中で、外資系のトップ企業は自分にとって、新卒で入るメリットがあまりないと感じたんです。一方で同時期に選考を受けていたベンチャー企業は、若手・ベテラン関係なく、一人一人が大きな責任と裁量を持って働いているような印象を受けました。社会人としてのベースになる「新卒で入社する会社」こそ、最初の数年間でたくさんの経験をし、スピード感をもって成長できる会社を選びたい、というのが就活の軸になっていったんです。 それからは、新卒1年目からいろんな経験ができる、かつ自分がわくわくできるような企業を探しました。その結果、フリークアウトと出会いました。 フリークアウトで中国に行くことになったきっかけを教えてください。 当時、フリークアウトは海外拠点を積極的に展開しており、そのような中、「海外事業をやってみないか?」という打診を受けました。チャレンジしてみたくて手を挙げたところ、2017年10月にFreakOut Taiwanへ異動することになりました。台湾支社へ異動直後の1ヶ月目、今度は「いつから中国をやるの?」と言われまして(笑)。そこからは台湾を拠点に、中国や日本へ出張ベースで飛び回って支社設立準備を行い、2018年5月にFreakOut Chinaを立ち上げました。 文化や商習慣の異なる中国で苦労された経験などはございますか? 苦労したことは大きく2つ、日中文化の違いと、転職スピードの速さです。中国でのビジネスは、グレートファイアーウォールの問題もあり、本社の既存事業をそのまま中国で展開するというわけにはいきませんでした。立ち上げにあたり市場調査・検討した結果、ゲーム市場にビジネスチャンスを見出し、ここに注力するようになりました。当初は順調に業績が伸びていたのですが、ビジネスにスピード感を求める中国側のチームと、丁寧に事を運びたい日本側のチームとの間ですれ違いが生じるようになりました。そのような状況の中で、立ち上げから一緒にやってきたキーパーソンが、社内のゴタゴタをきっかけに会社を辞めてしまったりして…。最初の1、2年は数字こそ出ていたものの、組織は正直、本当に問題だらけでしたね。 どのようにその苦い経験を克服されたのですか? 日中チームの対立が起こってしまったことを改めて反省し、問題点と改善策を徹底的に考えました。その結果、そもそも相手国の文化を理解している人を中心に採用するという解決策にいたったんです。中国側のチームには日本文化を理解している中国人を、日本側のチームには中国文化を理解している日本人を采配することにより、チーム内コミュニケーションは圧倒的に改善され、結果、数字も劇的に伸びました。 人が辞めてしまうことに関して、私には転職の経験がなく、自分が至らなかったのか、会社として機会提供できていなかったのかとショックに感じていた時期もありました。中国には日本とは違い、自分のキャリアのために転職をするのは当たり前だという文化があります。しかし企業側としては、社員が頻繁に辞めてしまうと、どうしてもスモールチームなので、影響は大きいです。会社は個人の集合体に過ぎないので、個々人が100%以上の能力発揮し、足りないところを補い合い、掛け合わさることが必須です。個人が一番輝ける場所がフリークアウトでないのなら、その人の次のキャリアを応援したいですが、いま、その人が一番輝ける場所をフリークアウトで作るんだ!という気持ちで、働く人にとって、より良い組織づくりをしようと今でも試行錯誤しています。 中国で強いチームを作るために取り組んでいらっしゃることはありますか? 私が気を付けているのは小さな問題を放っておかないことです。自分や社員が、何か不満を感じたとき、おかしいなと思ったとき、時間が解決することもありますが、小さなほつれが大きな穴になってしまうことが往々にしてあります。私も含めて、みんな自我と個性が強いメンバーばかりなので(笑)。小さな問題が生じたときに「じゃああなたはどうしたい?」と、社員自身も周りも巻き込んで、改善のために、前に進むために、すぐに考えて動くようにしています。不満は改善のためのヒントだと思い、不満を不満で終わらせないことに日々気をつけています。 FreakOut Chinaが今求めている人材像を教えてください。 1つ目は自主性がある人、セルフスターターな人です。課題を放っておかず、前に進められるかという点はよく見ています。人も会社も、どんどん改善していかないと成長していきません。自主性をもって課題解決をすることにより、社員自身もそうですが会社やチーム自体をも一緒に成長させてやる!という主体的、かつ周りをポジティブな渦に巻き込めるような人が理想です。 2つ目は頭をよく使う人、いわゆる地頭の良い人です。言われたことをやるだけの指示待ち型の人はフリークアウトには向いていないと思います。そういった人がいると余計周りの士気やモチベーションが落ちますし、私自身もそういった人と一緒に仕事をしたいとは思いません。日々頭を使ってチャレンジと改善を繰り返せる人を求めています! 今後のFreakOut Chinaのチャレンジについて教えてください。 1つは今の事業をもっと強くしていくこと、チームとしてソリッドにしていくことです。私たちの事業は紆余曲折ありながら現在にいたりますが、中国ゲーム会社の海外志向が強いという市場環境は変わっておらず、むしろ伸び続けています。中国政府による未成年のゲーム制限など、日本でも大きなニュースになっていましたが、それは中国政府から企業への「外貨を稼いで来い」という鼓舞のメッセージだと私は解釈しています。この業界はこれからもっともっと拡大していきます。その中でより良い市場ポジションをゲットするために、できるかぎり属人化をなくし、チームとしてそれを実現・達成できるように組織をよりソリッドなものにしていく所存です。 もう1つは今行っている事業と、同等規模の事業を中国で成功させることです。FreakOut Chinaでは何でもやるわけではなくて、あくまでもフリークアウトらしい事業をしたいと思っています。今はまだまだ本社を含めたグループ全体のアセットを活用できていないのですが、これからはもっと活用して、既存事業とシナジーを起こし、中国企業向け製品の日本での開発や、東南アジア関連事業など自分たちにしかできない事業をどんどん創っていきたいと思っています! HSK受験者・中国語を勉強している方へメッセージをお願いします 私は北京大学に在籍していたときにHSK6級を取得しました。受験して感じたのは、勉強する上での具体的な目標(いつ・何級を取る)を持つことの大切さです。仕事でもそうですが、〆切やアウトプットイメージがはっきりとあることで、ゴールに向けてより効率よく、集中して取り組むことができると思います。ぜひHSK受験をきっかけに中国語をめいっぱい勉強してください! 一般社団法人日本青少年育成協会/HSK日本実施委員会の会員である株式会社フェローシップが運営する、中国語人材に特化した求人サイトです。 中国語を活かした就職に、ぜひご活用ください。 中国語求人サイトTENJeeはこちら 企業・公共機関 アライドアーキテクツ株式会社 旭化成(中国)投資有限公司 FreakOut China, Co., Ltd. Inagora株式会社 TOMATEC株式会社 / 多瑪得(上海)精細化工有限公司 Onedot株式会社 株式会社I-ne デジタルハーツ上海 ビーワイディージャパン株式会社 SPORVA株式会社(中国名:世堡体育信息咨询(上海)有限公司) 株式会社J-GUIDE Marketing Trip.com・ジャパン株式会社 DiDiフードジャパン株式会社 オウガ・ジャパン株式会社 「ANA 全日本空輸株式会社」 「日揮株式会社」 「オリンパス株式会社」 「実用中国語学院」 「静岡県警察」 「明徳義塾高等学校(高知県)」 受験者インタビュー 本田大貴さん 池田 雄一郎さん 保科潤さん 望月 秀一さん 田中 浩暢さん 鳥海 光彦さん 宮澤 沙央梨さん 吉田 樹生さん 高森 洪輝さん 吉田 遼路さん 工藤 優佑さん 金 克典さん 梅澤 一博さん 加藤 学さん 成田 早恵さん 石野田 港さん 佐伯卓哉さん 藤原さんと志水さん 北崎敦士さん